脱毛(だつもう)は、現象として人もしくはそれ以外の動物に生えている毛の一部ないし全部が抜けてなくなることである。しかし意志とは無関係である疾患の脱毛症や生理現象としての禿げと、意図的に除去する脱毛は異なる性質のものとして理解すべきである。東洋医学では髪墜と呼ばれる。
脱毛症(だつもうしょう)もしくはいわゆる禿げ(はげ)とは、加齢や病気などによって、頭や身体の毛が抜け落ちること。ある割合の男性は加齢により自然に髪が少なくなって、いわゆる禿げとなる。これは男性ホルモンのアンドロゲンの働きによるものである。女性でもこのホルモンがわずかに分泌されるため、年をとるにつれて髪の分け目が薄くなり頭皮が見えやすくなることもある。また、病的なものを脱毛症と呼び、例として円形脱毛症が挙げられる。
また、抗生物質などの薬の副作用でも脱毛が起こり、患者に精神的負担をもたらす(QOLの低下)。主に頭髪において失った毛を補いたい場合、かつらや植毛の技術などが用いられる。そして脱毛の進行を抑えるための育毛剤なども開発されている。脱毛の原因となる皮膚疾患やその他の病気を治療することも重要である。
なお、もともと生えていた毛を失う
外為
に対して、生まれつき発毛がないか、あってもわずかな
日経225
は無毛症(むもうしょう)として区別される。
いわゆる禿げた頭と脱毛法によって毛がなくなった皮膚には、いずれに対しても「つるつる」や「つるぴか」など、同じ擬態語が異なった文脈の中で用いられる。また、思春期を過ぎても陰毛が生えていないか、極端に少ない女性は俗にパイパンと呼ばれる(しばしば猥褻なニュアンスを伴う)。本来は無毛症に対して用いられる言葉であるが、脱毛法や剃毛によって陰毛を取り除いた女性もパイパンと呼ばれることがある。(脱毛症と無毛症は同一ではないものの)このような例のように、言語の用法においてはあえて区別されないこともしばしばある。
人間の皮膚は、人種によってその色合いが異なるが、これは皮膚中に存在するメラニン色素に負うところが大きい。また、肌の色には、皮膚下に存在する毛細血管中を流れる血液の色、すなわち赤血球(ヘモグロビン)の色が影響する。このため、生物として生活している限りは、純白であることは困難だが、美白はできるだけ白に近づくことを目指している。
日本では、肌が白くくすみやシミが無い状態を好む価値観は古くから存在し、「色の白いは七難隠す(色白の女性は、少しぐらい醜い点があっても、目立たない。)」ということわざもある。「ウグイスのフン」が色白になる洗顔料として利用されていた。
「美白」という言葉は1990年代後半に美容研究家・料理研究家である鈴木その子が提唱して流行した観がある(→ブーム)が、実際にはそれ以前から、シミ・ソバカス等のメラニンによる肌トラブルに対するスキンケアを指す言葉として使われていた。
この美白指向は、1990年代初頭から次第に女子高生などに広がったガングロなど、過度に日焼けするギャルファッションの対抗文化的な側面が存在する。
メラニンの生成を抑える化粧品(美白化粧品)を用いる方法が一般的である。
美白化粧品であることを公にうたうためには、厚生労働省に認められた美白有効成分が配合されている必要がある。美白有効成分には、主にアルブチン、コウジ酸が挙げられる。その他ビタミンC誘導体、ルシノール、トラネキサム酸など十数種類がある。多くの美白有効成分は、メラニンの生成に重要なチロシナーゼと呼ばれる酵素に、直接的あるいは間接的に働きかけ、メラニン生成を抑える働きがあるとされる。
その他、美白を目的とした美容法のなかには、
FX
剤など化学薬品を利用する方法が存在する。エステティックでも皮膚を脱色する施術などが行われたが、過度のクレンジングで顔面に炎症が発生するといったトラブル事例が明らかになるにつれ、2000年に差し掛かる頃には下火となった。
アルビノ(albino 羅"albus;白い + ino" 英:albinism)とは、メラニンの生合成に係わる遺伝情報の欠損により 先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患、ならびにその症状を伴う個体のことである。前者を先天性白皮症(-はくひしょう)・先天性色素欠乏症・白子症など、後者を白化個体・白子(しらこ・しろこ) [1]などとも呼ぶ。またアルビノの個体を生じることを白化(はくか・はっか)という。
先天的なメラニンの欠乏により体毛や皮膚は白く、瞳孔は毛細血管の透過により赤色を呈する。 劣性遺伝や突然変異によって発現する。広く動物全般に見られ、シロウサギやシロヘビが有名である。ほとんどの場合、視覚的な障害を伴い、日光(特に紫外線)による皮膚の損傷や皮膚がんのリスクが非常に高い。また外部から発見されやすく、自然界での生存は極めてまれである。そのため、しばしば神聖なものやあるいは逆に凶兆とされ、信仰の対象として畏れられる。また、観賞用としても人気がある。なおアルビノは、正常な遺伝情報により白化した白変種とは異なる。
ヒトのアルビノは医学的に先天性白皮症と呼ばれる。チェディアック・東症候群(CHS)、ヘルマンスキー・プドラック症候群(HPS)、グリシェリ症候群(GS)の合併症として起こる色素欠乏を白皮症に含める場合もある。
植物では、クロロフィルが形成されず、カロテノイドだけの色調となったものをアルビノという。光合成ができないために、やがて枯死する。
メラニンには、日焼けやDNAの破壊などの紫外線の害から身体を守る働きがあるが、アルビノの人にはこのメラニンがないため、紫外線に対する免疫がなく、日差しの強い日には短時間でも日光に当たっていると、皮膚が赤くなる日焼け(サンバーン)をする。また、皮膚がん発病のリスクは、メラニン量の比較的少ない白色人種よりも遥かに高い。従って、アルビノの人の紫外線対策は非常に重要である。
紫外線の影響を避けるためには日光に当たらないことが望ましいが、日常生活では不可能である。そこで、野外に出るときは直射日光をなるべく避け、SPF値が高く、UV-A・UV-B双方をカットできる日焼け止めクリームを塗り、長袖を着るなどの対策が必要である。また、目の組織も紫外線におかされやすいため、UV-Aカット機能のあるサングラスを着用するとよい(UV-Bは眼鏡のレンズ、UV-Cは大気によってカットされる)。建物の窓ガラス等、外の光を建物の内部に入れるものには、UVカットフィルターを貼るなどすると、さらに安心である。しかし、これらの対策を取っていても、完全に紫外線を取り除くことは不可能であることを留意しておく必要がある。